ルチルプリズム
ルチルプリズム

ルチル(酸化チタン、TiO2)単結晶は、非常に高い屈折率と複屈折を有しています。

複屈折:ルチルプリズムを透過する光線は、常光と異常光とに分離します。異常光の偏光状態は、常光の偏光状態と直交します。高屈折率を利用したプリズムや複屈折偏光子などにご利用ください。ルチルは、すぐれた耐熱性と耐腐食性をもっています。弊社では、独自の結晶育成法で高品質な結晶をご提供いたします。形状、寸法、コート膜など特殊仕様につきましても、ご遠慮なくお申しつけください。

物質名 ルチル(酸化チタン、TiO2
結晶育成法 ベルヌーイ法
結晶系 正方晶
結晶構造 ルチル型構造
淡黄色
純度 99.98%
密度 4.26g/cm3
ルチル YVO4 LiNbO3
複屈折 @1550 nm 0.250 0.200 0.079
屈折率 @1550 nm no 2.444 1.938 2.219
ne 2.694 2.138 2.140
熱膨張係数 (x10-6/K) c-axis 10.1 11.37 16.7
a-axis 7.81 4.43 7.0
モース硬度 6.5 5 5

図1:可視・近赤外域でのルチルの透過率。厚さ0.5mm、(001)方向。

図2:ルチルの常光・異常光の屈折率。

図3:ルチルの反射率比較(反射防止コートつき/無し)。

図4:反射防止コートつきルチルの反射率(図3の拡大図)。